髪の毛を寄付する、それがいわゆる「ヘアドネーション」です。
病気で髪の毛を失ってしまった子供たちなどへ送るために、国内ではNPO法人が活動を始めました。
ある一定の条件を満たせば、年齢や性別を問わず誰でも寄付できます。
では、具体的にどんな条件があるのか、どうやって送るといいのか、詳しく解説していきます。
ヘアドネーションの条件は31cm以上の髪の毛
まずは長さに条件があります。
「31㎝」以上の長さがある髪の毛です。
そして髪の毛が完全に「乾いている」こと。
主にこの2つが条件です。
年齢や性別、国籍は問いません。
カラー(ブリーチも含む)をしていたり、パーマが施されているもの、白髪でもOKです。
髪の毛の条件が31㎝以上である理由
では、なぜ31cm以上の髪の毛が条件なのか?
それは、頭にすっぽり覆いかぶさる世界的基準が「31㎝」なのだそうです。
ヘアドネーション発祥の地であるアメリカでは「12インチ」が条件。
日本であまり馴染みのない単位であるインチを㎝に置き換え、「31㎝」としているのです。
女性のヘアスタイルだと、「ロングヘア」と呼ばれるものがこれに相当します。
女性だと、伸ばした髪をバッサリ切ると31cm以上にはなりそうです。
でも、やっぱりそれなりの長さは必要ですよね。
ヘアドネーション自体、細々した厳しい条件があるわけではないですが、実際に寄付するためにはこの「長さ」という壁をまずクリアする必要があるのですね。
髪の毛が乾いていることが条件としてあるのはなんとなく分かるのではないでしょうか。濡れている髪の毛では菌の繁殖等、衛生的にやはりNGです。
しっかり乾かして寄付しましょう。
ヘアドネーションの送り先のおすすめを紹介
送り先としては主に4つあります。
ただ、そのうち3つには違いがあまりありません。
なので、今回は送り先として特に代表的な「JHD&C(ジャーダック)」と「つな髪」について説明していきます。
JHD&C(ジャーダック)
まず「JHD&C(ジャーダック)」。
ここには上記条件を満たしたうえで、ゆうパック(ジャーダックが進めている送付方法です)にて住所等必要事項を記入し、髪をチャック付き袋に入れ、返信用封筒(長3封筒 84円切手を忘れずに貼りましょう!)を添えて送付します。
ただ公式HPによると、2021年4月23日以降(当記事執筆:2021年5月5日)新型コロナウイルスの影響で、スタッフの人数を減らし、随時対応されているそうです。
今はできるだけドネーションヘアの送付を控えましょう。
このご時世のため、状況はまた時間が経つにつれ、変わるはずです。
ドネーションヘアを送る前に、公式HPを確認し、送るようにしましょう。
つな髪
「つな髪」へ送る場合、送れる髪の長さや髪色の条件が異なります。
まず、送れる長さは15㎝以上です。
諸事情で髪を長く伸ばせないが寄付したいという思いがあれば、「つな髪」へ送ることを一度検討してみてはいかがでしょうか。
しかし、「つな髪」へ送る際は髪色の条件に注意です。
派手な色(原色・金髪)、ブリーチをしたことがある髪は受付不可です。
簡単にいうと、黒髪・暗めの茶髪、この辺りの髪色がよいでしょう。
白髪がある場合は予め取り除きましょう。
白髪染めをしている場合は送付を控えましょう。
パーマをかけた髪(天然パーマも含む)も基本的にNGです。
こうした条件を設けているのは、寄付いただいた髪に殺菌・消毒のみをおこない、あとはそのままウイッグに使用するからだそうです。
万全な衛生管理をしたうえで、よりナチュラルな安心できるウイッグを子供たちへ提供したいという思いを感じ取れます。
ここも今は新型コロナウイルスの影響により、寄付の受付を一時休止しています。
実際の送付方法はジャーダックと同じです。
送る前に最新情報を公式HPで確認しましょう。
まとめ
ヘアドネーションは素晴らしい取り組みです。
でも、まだまだ世の中の認知度は低いのではないでしょうか。
せっかく伸ばした髪を切るのも勇気が必要です。
時間をかけてお手入れしてきた髪を捨ててしまうくらいなら、世の中の悩んでいる人のお役に立ててもらえる方がいい、という気持ちもあります。
髪のことで悩んでいる人は、世界中にたくさんいます。
ぜひ、多くの人がこのヘアドネーションを知って、チャレンジするきっかけになってくれるとうれしいです!