「子供には本好きになって欲しい!」と親は願っています。
そのためにも、「絵本を、いつから読んであげればいいのだろう?」と迷っているかもしれません。
また、読んであげても全然興味がない、と悩んでいるママもいることでしょう。
読み聞かせを始める時期や、喜ぶ絵本、興味がない場合の方法や楽しみ方をご紹介します。
絵本の読み聞かせはいつから?
絵本の読み聞かせは、いつから始めても大丈夫!
決まった時期はありませんし、早すぎることも遅すぎることもありません。
思いついた今日からで、大丈夫です。
読み聞かせは、いつからでも良いのですが、始める時期によって、子供に合った絵本が変わります。
新生児の頃から、もっと早い人は妊娠中から、読み聞かせを始めるママもいます。
しかし、新生児期のママは、寝る時間もない毎日です。
無理に読み聞かせをする必要はありません。
ママが、ゆっくり休むことが大切です。
どんな本を読んであげればいいの?
この頃は、絵を見ることも、お話を楽しむことも、もちろんできません。
どちらかと言うと、ママの優しい声や、楽しそうな語りかけを聞いている時期です。
そのため、読む本は何でもかまいません。
余裕のある時に、ママの好きなお話を、読んであげて下さい。
話し掛けても反応のない新生児期。
赤ちゃん相手に話し掛けるのが苦手なママは、声かけの代わりに、読み聞かせをするのもいいですよ。
多くのママが、読み聞かせを始めたと答えているのが、3ヶ月から5ヶ月頃です。
この頃は、座って読むというより、寝ている赤ちゃんに読んであげる本がおすすめです。
お話や絵よりも、言葉の音や響きが、楽しい絵本を喜びます。
昔から定番の赤ちゃん絵本には、優しい言葉で語りかけるものもあります。
まだ理解はできなくても、ママの優しい言葉は、赤ちゃんに優しく響きます。
6ヶ月頃からは、腰がすわり、座った姿勢で絵本も楽しめるようになります。
指の感覚もしっかりしてくるので、触って楽しむ絵本も喜びます。
色の判別もできるようになるため、色鮮やかな絵の本も良いですね。
この頃から、コミュニケーションやスキンシップができる絵本もおすすめです。
絵を指さしながら、「この果物おいしそうだね。」とか、「車があるよ。」のように、話をしながら読んでみて下さい。
また、ひざに座らせながら、絵本と一緒に、ギュっと抱きしめたり、くっついたりしてみましょう。
9ヶ月頃から、より絵本の幅が広がります。
対象が0歳からの短い物語は、この時期からがおすすめです。
言葉の聞き分けもできてくる頃ですので、より楽しめるようになります。
「いないいないばあ」が題材の絵本など、一緒に遊びながら読める絵本も大好きです。
また、好きなキャラクターができるのも、この頃です。
面白いキャラクターの登場する絵本は、キャッキャッと笑いながら、喜んでくれます。
1歳以降は、それぞれの年齢を対象とした絵本が、たくさんあります。
年齢に合った絵本から、始めると良いでしょう。
ただ、無理にその年齢に合わせるより、その子が興味を持ったものであれば、1歳上の絵本でも問題ありません。
ただ、あまりかけ離れていると、長すぎて集中できなかったり、難しくてつまらなくなってしまうこともあります。
初めのうちは、対象年齢に近いものを選ぶ方が安心です。
絵本にあまり興味を示さない場合は、好きなキャラクターのお話や、車や電車など、好きなものの絵本から、読んでみて下さい。
何を買ったら良いか迷う場合は、昔からの定番の絵本や、書店でおすすめしているものを選ぶと間違いありません。
また、初版から20年以上たっている本も、ずっと人気がある証拠です。
「これ、知っている!」「昔好きだったな。」という本があれば、ぜひ読んであげて下さい。
絵本に興味がない…どうすればいいの?
せっかく読み聞かせを始めたのに全然聞いてくれない、と悩んでいるママは、意外と多いものです。
原因には、どんなものがあるのでしょうか?
まず、その子の成長に合っているのかを、見直してみます。
大人が見て、これは面白そうだと、ついつい子供の年より、対象年齢が上の本を選んでいませんか?
難しすぎる場合は、「よく分からないから、つまらない」となってしまいます。
また反対に、簡単すぎる場合も、つまらないため聞かなくなります。
あまりに聞いてくれないと、絵本を買い足すことも少ないかもしれません。
それでも、ずっと小さい頃の本では、余計に絵本から離れてしまいます。
場合によっては、対象年齢のものでは、すでに物足りない場合もあります。
図書館で借りたり、試し読みができる書店なら、買う前に読んでみるのもおすすめです。
次に、その子の興味関心に合っているのかをみて下さい。
絵本といえば、物語絵本を思い浮かべます。
しかし、物語に、あまり興味がない子もいます。
例えば、電車などの乗り物が大好き、という男の子には、簡単な図鑑のような、乗り物が紹介されている本から、始めるのも一つです。
その後、路線の説明をする絵本や電車で旅行をするお話、電車のしくみや線路の点検についての絵本などにも、興味を持ってくれるのではないでしょうか。
そして、他の乗り物や、駅、電車や機関車を主人公にしたお話など、幅を広げていくこともできます。
その中で、主人公の気持ちに寄りそった全く別の物語も、喜んで読むようになるかもしれません。
また、絵本はママが選んでいることが多いと思いますが、ママと好みが違う場合もあります。
同じ人が選ぶと、どうしても似たような絵本を選びがちです。
時々、別の人、パパやおじいちゃん、おばあちゃんに選んでもらうのもおすすめです。
1回注文すると、毎月1、2冊、本屋さんの選んだ本が送られてくる、という購入方法もあります。
「この本は、自分では買わないな。」と思う本が届くこともあり、幅広い絵本に触れさせることができます。
思いがけない本に、夢中になるかもしれませんよ。
絵本の長さも重要です。
本の読み聞かせに慣れていない場合は、長い物語は苦手です。
お話を聞きながら、物語の中に入り込み、集中することに慣れていないからです。
始めのうちは、なかなか難しいかもしれません。
そんな時は、短くておもしろいものを選んでみて下さい。
繰り返し読むうちに、長いお話も、集中して聞くことができるようになります。
子供が大きくなってきたら、一緒に書店や図書館に行き、自分で選ばせるのも一つです。
思っていた話と違い、やっぱり読まなかった、ということもあります。
ただ、次に、選んだ本と似たテーマのものを選んだら気に入った、という場合もあります。
子供の関心がどこにあるか分かるので、一緒に行くのがおすすめです。
まとめ
絵本が好きかどうかは、その子の性格や個性が大きく関係します。
じっとお話を聞いているより、体を動かして、外で走り回るのが大好きな子もいます。
言葉への関心も、個人差が大きなものです。
読み聞かせも、興味がなさそうだと、ついつい後回しになってしまうかもしれません。
そのため、好き嫌いがはっきり出てくる前に、読み聞かせを始めるのがおすすめです。
絵本のある生活に慣れてしまえば、自然と絵本を楽しんでくれますよ。
苦手な場合は、短い本1冊でも大丈夫です。
「絵本を読んであげないと!」と思わず、気軽に始めてみて下さい!
また、絵本は何かを学ぶものではなく、子供が楽しむものと考えてみましょう。
きっと本好きの子供になりますよ^^