SNS等ネット社会が普及し、日常生活においてネットはかかせないものとなっている今日この頃。
もはやネット上のサービスが無料で終始一貫する時代も終わりに近いです。
最近はネット上の特定の人へお金を送ることができる、「投げ銭」というシステムが普及し始めています。
InstagramやYouTubeで主流となりつつあるシステムですが、今はTwitterでも導入されようとしています。
身の回りで使っているという人も多いのではないでしょうか。
今回はそんなネット上の「投げ銭」システムがなぜ普及したのか、そして「投げ銭」から起こり得るリスクや注意点について説明していきます。
「投げ銭」はなぜ普及し始めているのか?
投げ銭が普及しているのは、主に2つ要因が挙げられます。
まず「投げ銭」というシステムは、もともとネット以外で昔からあったシステムであるというのが普及した要因です。
「投げ銭」について例を挙げて具現化すると、ストリートミュージシャンへ送る「チップ」と同じようなものです。
純粋に応援したい、この曲を聴いて元気になったからそのお礼をしようと思ってチップを渡しますよね。
「投げ銭」も同じ気持ちでおこなっていることだと思います。
もともと日本に存在していた文化だから、違和感なく普及したのでしょう。
あとは、コロナ渦でオンライン上のライブが増えたこと。
ステイホームが続き、実際に足を運んでエンターテインメントを実感することがどれほどありがたかったことなのか気づかされましたよね。
そんな厳しい状態でも、ファンのためにライブを開催してくださるアーティストの方々等を見ると、やはり応援したくなるでしょう。
そこでお金を払い、エンターテインメントを鑑賞し、心の栄養をもらうわけです。
「チップと同じ感覚で気軽に取り組める」と始まっていったシステムですが、時は流れ、コロナ渦になった今。
「同じ空間で楽しさを共有できなくても、ともに同じ時間を過ごすことで楽しみたい」
そういった思いが「投げ銭」を普及させていったのだと思います。
投げ銭する側・される側が依存する承認欲求
「承認欲求」が注意すべき最大のポイントです。
この「投げ銭」というシステムは、投げ銭をする側・される側、両方がこの「承認欲求」を満たすことのできるものとなっています。
ではする側・される側はそれぞれどういったことに気をつけるべきなのでしょうか。
「投げ銭」をする側は、やはり投じる金額でしょう。
発信者へ投じる金額が多ければ多いほど、発信者を始め、同じように見ている視聴者へも注目されることは確実です。
しかし、投じる金額をあまりにも大きくしすぎると、自分の経済的な苦しみが待ち受けています。
冷静に判断すればこういうリスクは簡単に分かることでしょうが、承認欲求を満たしたい気持ちが強い場合、その欲求に走ってしまいやすいのが人というものです。
基本的に「投げ銭」をする側にあるメリットというのは、
主にこの2つでしょう。
分かりやすい物理的な報酬は「投げ銭」をする側にはありません。
応援したいという気持ちはすごく大切ですが、自分の身を守ることも同じくらい大事にしましょう。
「投げ銭」をされる側に関しては、依存させすぎないことが大事です。
「投げ銭」をする側が大きな金額を投じた場合に心配している気持ち表す、また場合によっては、多額な金額を投じさせないようなシステムを自分なりに構築することが、主な解決策でしょう。
「投げ銭」をされる側は、する側を守る義務があると思います。
最終的には、する側の経済的自己管理に委ねるしかありませんが、ネットという環境を少しでもよくするためには発信者の力が不可欠です。
まとめ:どんなにネットが進化しても大事にすべきこと
ネットを娯楽として楽しむときには、ネット以外に自分を高めるスキルを探し、磨いていくことがとても大事です。
基本的にネットは無料で楽しめるツールです。
しかし、だからこそ、これだけ普及すると依存性がより高いものにもなります。
自分の承認欲求を満たしたいがために、大食いする動画を出したり、借金してまでブランド品を買うといったことに陥る人もいるそうです。
この「投げ銭」というシステムも、視聴者からより多く支持されたい、もっと応援している発信者へ注目されたいといった思いが強くなりすぎると、無理をして自分をアピールしてしまいがちになります。
「投げ銭」をする側に限ったことですが、自分が無理をしてアピールをしても、そのアピールが将来どのように活かせるのか、ほぼ見えてこないのではないでしょうか。
応援するといった思いはとても大事ですが、ネットを無理のない範囲で楽しみ、自分が将来本当にやりたいことによりお金をかけることがより大切です。
配信者へ投資することよりも、自分へ投資することを何よりも大事にすべきではないのかなぁと思います。
参考になれば幸いです!