宇宙食には、実はたくさんの日本食が使われています。
この記事では、宇宙食としてどんな日本食が使われているのか、その種類やメニューについて紹介していきます。
宇宙食に使われている日本食の具体的なメニュー
宇宙食のメニューを大まかに分けると、以下のようになります。
・主食
・副食
・汁物
・デザート
・調味料
・飲料
意外とバラエティに富んでいますね。
宇宙食というと何か素っ気ないイメージがあったのですが一通りの種類は揃っています。
忙しい宇宙飛行士の方々もミッションの合間に、ほっと一息つける事でしょう。
では、それぞれ細かく説明していきます。
主食
私も普段よく食べている日清のカップヌードル、焼きそばU.F.O.が宇宙食になっていたとは驚きです。
焼きそばU.F.O.というと湯切りは一体どうするんだろうと疑問に思いましたが、さすがに宇宙空間では湯切りはできないためお湯吸い取りタイプの麺となっています。
カップヌードルは一本一本の麺が飛び散らないように湯戻し後も一口大の塊状麺の形状を保持するのが特徴です。
また、スープは宇宙空間でも飛び散らないよう粘度を高めています。
宇宙空間では普段のように思う存分麺をズルズルとすすって食事する事ができないのは少し味気ないですね。
副食
この中で一番気になったのがスペースからあげクン。
コンビニ商品として初めて宇宙食に認証されました。
残念ながら一般店舗で販売する予定は無いという事です。
フリーズドライされているので普段の食感とは違うとは思いますが、是非一度味わってみたいですね。
この他にも、ハウス食品のレトルトカレー、ホテイのやきとり缶詰、マルハニチロの缶詰など有名な商品もあります。
ちりめん山椒、味付海苔といったご飯のお供まで揃っています。
主食の白飯との相性も良さそうですね。
汁物
液体の飛散を防ぐために特殊な飲み口になっています。
通常のわかめでは飲み口の部分に詰まってしまいますが、わかめを細かくする事でスムーズに飲めるよう工夫されています。
デザート
デザートの中で一番目をひくのは亀田の柿の種でしょうか。
まあ、デザートというよりはおつまみなんですが。
昔からの定番のおつまみである柿の種が宇宙空間で食べられるなんて不思議な感じがします。
山崎製パンからは意外にもパンではなくて羊羹が認証されています。
◎調味料
味の好みは人それぞれなので、調味料によって自分好みに調整できるのは嬉しいですね。
しょうゆは、押すと出て戻すと止まる押し出し式の密封ボトルとなっており1滴単位での操作が可能
キューピーの代表商品であるマヨネーズも宇宙食として承認されています。
飲料
いずれも粉末状態となっており、水またはお湯を注入してから飲用します。
宇宙食の条件
宇宙日本食としての認証を受けるには、認証基準を満たすために各種検査・試験を実施して宇宙航空研究開発機構(JAXA)に認証申請を行う必要があります。
主な条件は下記のようになります。
このような、厳しい条件をクリアして宇宙食として採用されるわけですね。
宇宙食に使われている日本食:まとめ
想像以上に、種類が多くて馴染み深い食品が多かったのではないかと思います。
国際宇宙ステーションに長期滞在するという事は、肉体的にも精神的にも相当過酷なはずです。
食事は生活において欠かす事ができない大切な楽しみの一つ。
日本人宇宙飛行士の方々に慣れ親しんだ日本の味を楽しんでもらい、体力維持とストレスを和らげ、安全にミッションを遂行していってもらいたいものですね!