いちごです!
「お母さん、、、〇〇ちゃんに貸した500円、まだ返ってこーへん」
晩ごはんのあと、中1の次女がぼそっとつぶやきました。
2週間前の日曜日、クラスの仲よし3人で、ショッピングモールに遊びに行ったときのことだそうです。
ガチャガチャの前で、友達が「推しが出るまで、あと1回だけ!」と粘って、お財布が空っぽに。
「来週返すから、貸して」と言われて、500円玉を1枚渡したんだとか。
次女のお小遣いは、月1,500円。
500円は、ひと月分の3分の1です。
「返してって言ったら、ケチって思われるかな、、、」
しょんぼりしている次女を見て、私、はっとしました。
わが家、お小遣いの金額や使い道のルールは決めていたのに、「友達とのお金の貸し借り」のルールは、何も決めていなかったんです。
聞いてみたら、高1の長男にも、大阪でひとり暮らし中の長女にも、それぞれお金の貸し借りでモヤモヤした経験がありました。
気になって調べてみたら、金融広報中央委員会の少し前の調査(2015年度)で、中学生・高校生のお小遣いの使い道のトップは「友達との外食・軽食代」でした。
使うことがあると答えたのは、中学生で77%、高校生で89%。
中高生になると、友達づきあいにお金がからむのは当たり前なんですよね。
だからこそ、貸し借りのモヤモヤも起きやすいのかもしれません。
3人の話を聞いて、夫とも相談して決めた6つのルールを書いてみますね。

1. 基本は「貸さない・借りない」。断るときは親のせいにしていい
わが家の基本は、「友達とお金の貸し借りはしない」です。
とはいえ、仲よしの子に「貸して」と言われて断るのは、大人でも難しいですよね。
子どもなら、なおさらです。
そこで、子どもたちにはこう伝えました。
「断るときは、お母さんのせいにしていいよ」
「うち、お金の貸し借りしたら、めっちゃ怒られるねん」
この言い方なら、友達を責めることにもならないし、ケチだとも思われにくい。
次女の中学の「生活のきまり」にも、お金や物の貸し借りはしない、と書いてあるそうなので、「学校のきまりやから」でもOKです。
金融広報中央委員会のお金の教育サイト「知るぽると」にも、自分の分は自分で払うこと、払えないときは一緒に遊ぶのを断る勇気を持つことを教えましょう、とありました。
小学生向けのページでしたが、中高生にもそのまま当てはまりますよね。
親は、子どもが友達とうまくやっていくための「盾」になればいいんだと思います。
悪者になるのは、慣れてますから(笑)
2. それでも貸すなら「返ってこなくても怒らない金額」まで
とはいえ、現実には「どうしても」の場面もあります。
練習試合の会場で、友達が飲み物代を忘れて困っている、とか。
そこで決めたのが、「貸すなら、返ってこなくても怒らない金額まで」というルールです。
これは、社長をしている夫の口ぐせから来ています。
「金は、貸すんやったら、あげたつもりで貸せ」
「返ってきたらラッキー、くらいでちょうどええねん」
仕事でも、お金の話があいまいなまま進むと、たいてい人間関係がこじれるそうです。
わが家の目安は、中学生は自販機のジュース1本分まで、高校生でも500円まで。
次女の500円は、この目安をちょっとオーバーしていました(笑)
「あげてもいい」と思える金額なら、もし返ってこなくても、友達のことをきらいにならずにすみますよね。
3. 「返して」は言っていい。言い方を一緒に考える

次女の悩みは、「返してって言いにくい」でした。
実は私、相手のお母さんにLINEしようかとも考えたんです。
お泊まりのときは、親同士で確かめるのが、わが家のルールですし。
でも、500円で親が出ていったら、かえって子ども同士がぎくしゃくしそう。
まずは、次女が自分で言ってみることにしました。
2人で考えたセリフは、これです。
「この前のガチャの500円、今月ピンチやから、返してもらってもいい?」
責めない、怒らない、「今月ピンチ」と理由をそえる。
LINEだと文字が冷たく見えそうなので、学校で会ったときに、さらっと言うことにしました。
次の日、次女は「言えた!」と、ニコニコで帰ってきました。
友達は「ごめん!完全に忘れてた!」と、その場で返してくれたそうです。
しかも「おわび」と言って、ガチャでダブったキーホルダーまでくれた(笑)
貸した側はずっと覚えているのに、借りた側はけっこう忘れているものなんですよね。
「返して」は、ケチでもいじわるでもありません。
言えないまま友達のことをきらいになってしまうほうが、よっぽどもったいない。
2回言っても返ってこないときや、金額が大きいときは、そこで初めて親の出番、と決めています。
4. 借りたら「次に会ったとき、いちばんに」返す

このとき、ソファで次女の話を聞いていた高1の長男が、急に「あ、、、」と固まりました。
1か月前、部活の日に財布を忘れて、チームメイトにスポーツドリンク代の200円を借りたまま、すっかり忘れていたそうです。
今まさに「借りた側は忘れてる」の見本が、ここに(笑)
翌朝、長男は自分のお小遣いから200円を持って、学校へ。
「ごめん、遅なった」と返したら、「1か月かかったな」と笑われたそうです。
相手は、ちゃんと覚えていたんですね。
夫いわく、「200円で信用なくすのが、いちばんもったいないで」。
それからは、借りたら次に会ったときいちばんに返す、返すまではスマホのメモに「誰に・いくら」を書いておく、を約束しました。
大阪の長女にこの話をLINEしたら、こんな返事が来ました。
「大学生になったら、貸し借りより『立て替え』がめっちゃ多いで」
友達の誕生日プレゼントを、みんなでお金を出し合って買うことがあるそうです。
そんなときは長女がまとめて払って、その場でPayPayの「グループ支払い」を作り、みんなに送ってもらうんだとか。
「お金のことは、その日のうちに終わらせるのがいちばん!あとから言うの、気まずいもん」
そういえば「知るぽると」にも、「貸して」のひと言がなくても、遊び代を誰かが立て替えて、それを返し忘れたら貸し借りになっている、と書いてありました。
立て替えも、立派な貸し借りなんですよね。
交際費も込みの月5万円の生活費でやりくりしている長女にとって、立て替えたままのお金は、けっこう死活問題です(笑)
5. おごり・おごられは「ありがとう」と、順番で返す
高校生になると、貸し借りとは別に「おごり」の話も出てきます。
9月の練習試合のあと、バレー部の2年生の先輩が、1年生みんなにアイスをおごってくれたそうです。
長男は「お返し、したほうがいいん?」と、けっこう真剣な顔。
夫の答えは、これでした。
「先輩には『ごちそうさまです!』でええ」
「お前が先輩になったら、後輩におごったらええねん」
受けた恩を、その人ではなく次の人に返す。
「恩送り」っていうんですよね。
一方で、同級生どうしのおごりは、ちょっと注意が必要です。
いつもおごる子と、おごられる子が決まってくると、だんだん対等じゃなくなってしまうから。
同級生とは基本は割り勘、おごってもらったら次は自分がおごる。
おごりも、行ったり来たりしてこそ友達だと思います。
6. 「何回も」「金額が大きい」「断れない」は、すぐ親に言う
最後は、いちばん大事なルールです。
何回も「貸して」と言われる。
金額が、だんだん大きくなる。
断れない雰囲気がある。
このどれかがあったら、すぐ親に言うこと。
「貸して」が、たかりや、いじめの入り口になってしまうこともあるからです。
文部科学省のいじめの調査(2024年度)を見ると、いじめの中身に「金品をたかられる」が当てはまったものが、中学校で1,557件、高校で401件ありました。
学校が把握しているものだけでも、これだけあるんです。
子どもは「友達に悪いから」と、親に言わずにがまんしがち。
だから、「言ってくれても、お母さんがいきなり相手の家に乗りこんだりはせえへん、どうするかは一緒に決める」と約束しています。
わが家は子どもの財布やスマホをのぞかないと決めているので、子どもが話してくれることだけが頼りです。
そのかわり、お小遣いがやけに早くなくなる、急にお金をほしがる、、、そんな様子のときだけは「最近どう?」と声をかけるようにしています。
前に子どもが嘘をついたときの話でも書きましたが、目指しているのは、困ったときに正直に話せる家。
「言ってくれたら一緒に考える」と伝えておくだけで、親も子どもも、ちょっと安心できる気がします。
お金の貸し借りは、友達づきあいの「練習問題」
わが家が決めたのは、「基本は貸さない・借りない」「貸すなら返ってこなくても怒らない金額まで」「『返して』は言っていい」「借りたら次に会ったとき、いちばんに返す」「おごりは順番で返す」「何回も・大きいお金・断れないは、すぐ親に言う」の6つです。
お金のやりとりって、友達との信頼の「練習問題」みたいなものだと思うんです。
子どものうちに500円や200円で小さく失敗しておけば、大人になってから大きく失敗しなくてすむ。
次女の通学カバンには今、友達からもらったダブりのキーホルダーが揺れています♪
ちなみに、先週わたしのお財布から「ちょっと借りるで」と1,000円を持っていった夫。
……まだ返ってきていません(笑)
次は私が、「返して」の練習をする番です♪
