いちごです!
2学期が始まって、高1の息子が学校から1枚の紙を持って帰ってきました。
「進路希望調査」。
将来つきたい職業、興味のある学部、志望する大学の名前を書く欄がずらっと並んでいます。
で、息子の第一声が「べつに、ない」。
え、、、(笑)
うちは大学1年・高校1年・中学1年の3人きょうだい。
長女のときは「大阪の大学に行きたい」と本人が早くから言っていたので、正直、ここまで「何もない」子は初めてでした。
その日の夜、私は完全にやらかしまして。
「何かあるでしょ?」「好きなことは?」「じゃあ理系?文系?」と、息子を質問攻めにしてしまったんです。
結果、息子は「うるさい」と言って部屋にこもり、その週はまともに会話なし、、、
あの夜から1ヶ月、夫婦で話して、長女にもLINEで相談して、ようやく「急かさない」と腹をくくりました。
同じように「うちの子、夢がないんです」と悩んでいるママに向けて、わが家が決めた6つのことを書いてみます。

1. 「夢がない」は普通だと、まず親が知る
まず、私自身の頭を切り替えるところから始めました。
調べてみると、高校生の半分くらいは「将来の夢がはっきり決まっていない」というアンケート結果が、あちこちに出てきます。
つまり、うちの息子は少数派でもなんでもない。
むしろ「夢がある子」のほうが目立つだけで、決まっていない子が半分いる。
これを知っただけで、私の焦りは半分くらいに減りました(笑)
思い返せば、長女だって高2の秋までは「大学には行きたいけど、学部はまだ」と言っていました。
当時は「もう高2の秋なのに!」と思っていたけど、結局そこから半年で自分で決めて、ちゃんと受験を乗り切った。
高1の9月で決まっていないなんて、当たり前だったんですよね。
受験期の親の関わり方は、長女のときにさんざん学んだはずなのに、息子になるとまた忘れてしまう、、、
→ 受験期の親はどう関わればいい?3人の子を育てる私が「やってよかった」5つのこと
2. 「将来何になりたい?」を聞くのをやめた
次に決めたのが、この質問を封印すること。
「将来何になりたい?」って、大人でも答えにくい質問だと思うんです。
48歳の私に「10年後、何になりたい?」と聞かれたら、たぶん固まります(笑)
職業の名前を答えさせようとするから、子どもは「ない」としか言えなくなる。
そこで、聞き方を変えました。
「最近、授業で面白かったのどれ?」「バレーで、どういうときが一番楽しい?」。
職業じゃなくて、「好き」と「楽しい」の中身を聞くようにしたんです。
そしたら息子、「化学の実験はわりと好き」「バレーは、作戦がハマったときが一番楽しい」と、ぽろぽろ話してくれました。
職業名はまだ出てこない。
でも「実験が好き」「作戦を考えるのが楽しい」って、立派なヒントだと思いませんか?

3. 「好きなこと」を、夢につなげようとしない
ここ、私がいちばん反省したところです。
息子は高校生になった今も、仮面ライダーが大好き。
「実験が好き」と聞いた瞬間、私の頭の中で「化学→研究者→仮面ライダーの変身ベルト作る人!?」と、勝手に夢が完成しかけまして(笑)
危うく口に出すところでした。
でも、親が「好きなこと」を勝手に「将来の仕事」に変換した瞬間、子どもは白けるんですよね。
好きなことは、好きなままでいい。
仕事にするかどうかは、本人が決めること。
「好きなことを、親が回収しにいかない」。
これを決めてから、息子は前より気軽に「好き」の話をしてくれるようになった気がします。
→ 高校生になっても仮面ライダーが大好きな息子…「もう卒業したら?」を言うのをやめた6つの理由
4. 「決めなくていい進路」を一緒に探す
とはいえ、進路希望調査は提出しないといけないし、文理選択の締め切りもやってきます。
そこで夫(社長です)と息子と3人で、こんな話をしました。
「今は夢を決めるんじゃなくて、選択肢を減らさない選び方をしたらいい」。
たとえば、理系に進んでおけば、あとから文系の学部を受けられる大学は多い。
逆は、けっこう大変。
「やりたいことが決まっていないなら、行ける道が多いほうを選んでおく」。
これは、夫が会社で若い社員によく言っている言葉らしいです。
息子はその話を聞いて、「じゃあ、とりあえず理系」と。
「とりあえず」でいいんです。
高1の秋に「一生の仕事」を決めさせるほうが、よっぽど無理がある。
文理選択で親がどこまで口を出すか、という話はこちらに書いています。
→ 高1の文理選択、親はどこまで口を出す?受験を一度経験した3人ママが決めた6つのこと
5. 親の「夢がなかった話」を、ちゃんとする
これは夫の発案。
ある晩、夫が息子に「俺、18のときに社長になるなんて1ミリも思ってなかったで」と話し始めました。
高校生のころは、とにかく部活とゲームで、将来なんて考えたこともなかった。
就職して、転職して、いろいろあって、気づいたら会社をやっていた、と。
私も便乗して、「お母さんも、あんたたちのママになるなんて18のときは想像もしてへんかったよ」と(笑)
息子は「ふーん」しか言いませんでしたが、ちょっと肩の力が抜けたように見えました。
親って、つい「立派な大人」として子どもの前に立とうとしがちなんですけど。
「親も、決まってなかった」と知るだけで、子どもはずいぶん救われるんじゃないかなと思います。
ちなみに大阪の長女にこの話をLINEしたら、「私も高1のときお母さんに聞かれてうざかった」と返ってきました。
え、あのとき?知らなかった、、、(笑)

6. 「見つかる場所」に連れていく。ただし、感想は聞かない
最後に、これだけは親が動いていいかな、と決めたこと。
夢は、家のリビングで考えても、たぶん見つからない。
見つかるとしたら、何かを見たとき、誰かに会ったとき、やってみたとき。
だから、大学のオープンキャンパスや、企業の見学イベント、地元の職業体験など、「見つかるかもしれない場所」には、声をかけて連れていくことにしました。
ただし、ルールがひとつ。
帰り道に「どうだった?」「何か見つかった?」と聞かない。
これを聞いた瞬間、息子の中で「行ったら感想を求められるイベント」になって、次から来なくなるので(笑)
夏に近くの大学のオープンキャンパスに連れていったときは、車の中でひたすらバレーの話だけしました。
それから2週間後、息子がぽつっと「あの大学、実験室デカかったな」と言った。
それだけで、連れていった価値はあったなと思っています。
バイトも同じで、「やりたい」と本人が言ってきたときの話は、こちらに書いています。
→ 高1息子が「バイトしたい」と言い出した…3人ママが即答しなかった6つの理由
進路希望調査、結局どうなったかというと。
職業の欄は空欄のまま、「理系・国公立希望」とだけ書いて提出したそうです。
1ヶ月前の私なら「空欄はダメ!」と言っていたと思います。
でも今は、「空欄で出せた」ことが、むしろ息子の正直さだと思えるようになりました。
中1の末っ子も、この前「将来の夢」の作文で1時間フリーズしていました。
吹奏楽部が楽しくて仕方ない末っ子にとって、夢はまだ「明日の合奏」でいいんだと思います。
夢がない子に、親ができること。
それは、夢を見つけてあげることじゃなくて、「見つかるまで、待てる親でいること」なのかなと。
言うのは簡単で、やるのは本当に難しいんですけどね、、、
同じように「うちの子、夢がなくて」と焦っているママ。
焦っているのは、たぶん子どもじゃなくて、私たちのほうです(笑)
お互い、ぼちぼちいきましょうね♪

