いちごです!
先日、玄関のドアを開けたら、なんとも言えないニオイがふわっと来ました。
犯人は、廊下に置きっぱなしになっていたバレー部の長男のエナメルバッグです(笑)
中を見たら、練習で着たTシャツが丸まったまま入っていました。
それも、たぶん前の日のぶんも一緒に、、、
思わず「ちょっと!」と声が出そうになったんですが、そこでぐっと飲み込みました。
というのも、少し前にこれで一度、思いっきり失敗しているんです。
思春期の子のニオイって、気づいてしまうと本当に気になるんですよね。
でも、伝え方をまちがえると、ものすごく傷つけてしまう話でもあって。
今日は、我が家がこのニオイ問題とどう向き合ってきたか、決めた7つのことを書いてみます。

1. 「臭い」と口に出す前に、ひと呼吸おくと決めた
まず、これがいちばん大事だと思っています。
最初にニオイに気づいたとき、私は何も考えずに言ってしまったんです。
「うわ、なんか臭い!」って。
そのときの長男の顔を、私はいまでもちょっと思い出します。
怒るとか、言い返すとかじゃなくて、ふっと表情が固まったんですよね。
それから数日、洗面所の使い方がやたら慎重になっていました。
「臭い」って、たった二文字なのに、本人にはかなり重く刺さる言葉なんだと思います。
しかも思春期は、自分の見た目やニオイをいちばん気にしている時期ですから。
なので今は、気づいてもまず口には出しません。
ひと呼吸おいて、「どう言えば本人が動きやすいか」を考えてから声をかけるようにしています。
2. 最初に伝えたのは「体が大人になってる証拠」ということ
失敗したあと、私が長男に言い直したのはこれでした。
「汗のニオイが変わってくるのは、体が大人になってるからやで」と。
実際、汗をかく量も、汗をかく場所も、小学生のころとはぜんぜん違ってきますもんね。
そこに毎日の部活が乗るわけですから、そりゃニオイもします。
大事なのは「あなたが不潔だから」ではなくて、「体が変わってきたから、やり方も変えようね」という順番だと思うんです。
この言い方にしてから、長男の反応が明らかに変わりました。
「まあ、そうやろな」くらいの、平然とした顔で聞いてくれるようになったんです。
責められていないと分かると、子どもって案外すんなり受け取るんですよね。
3. 言い方を変えた。「臭い」じゃなくて「汗かいたやろ?」
我が家でいま使っているのは、この一言です。
「今日、めっちゃ汗かいたやろ?」
これだけで、長男は「ああ、うん」と言ってお風呂に向かいます(笑)
ニオイの話をしているのに、ニオイの話をしていないことにするんです。
あと、みんなの前では絶対に言わないと決めました。
きょうだいがいると、これがなかなか難しいんですけどね。
末っ子が「お兄ちゃん臭い」と言い出したときは、その場でちゃんと止めました。
「人の体のことを笑うのはあかん」と。
親が言うのと、きょうだいに笑われるのとでは、刺さり方がまったく違いますから。
ニオイの話は、必ず一対一。
これは我が家のルールにしています。
4. 「どこを洗うか」を、こっそり教えた
これは私にとって、けっこうな発見でした。
うちの長男、毎日ちゃんとお風呂に入っていたんです。
それでもニオイが残るから、私は不思議で仕方なかったんですよね。
よく聞いてみたら、体を洗うのが本当にざっくりだったんです。
ボディソープで胸とお腹をさっと洗って、はい終わり、みたいな(笑)
「そりゃ残るわ!」と思いました。
なので、洗う場所を具体的に伝えました。
首のうしろ、耳のうしろ、わきの下、背中、それから足の指のあいだ。
この5か所です。
汗がたまりやすいのに、本人は洗ったつもりになりやすい場所ばかりなんですよね。
それと、髪もしっかり。
汗をかいた日は、シャンプーを2回した方がすっきりすると言っていました。
あとは、お風呂上がりに体をきちんと拭くこと。
生乾きのままパジャマを着ると、けっこう気になるみたいです。
「洗い方を知らないだけ」というのは、本当によくある話だと思います。
5. 部活着は「その日のうちに」。洗濯の仕組みを変えた
正直、いちばん効いたのはここでした。
ニオイの元が、子どもの体じゃなくて洗濯物側にあったんです。
部活で汗をたっぷり吸ったTシャツを、バッグの中に一晩置いておく。
それを翌朝まとめて洗う。
これをやめました。
いまは、玄関に洗濯かごをひとつ置いています。
帰ってきたら、その場でバッグの中身を出してかごに入れる。
これを長男の仕事にしました。
お弁当箱を自分で洗わせているのと同じ考え方です。
それと、部活のウェアとタオルは、他の洗濯物と分けて洗うようにしました。
汗をよく吸ったものは、洗う前にお湯につけておくと、だいぶすっきりします。
あとは、洗濯機に詰め込みすぎないこと。
これ、我が家では地味に大きかったです。
家族5人ぶんを一気に回そうとすると、どうしても洗い上がりが甘くなるんですよね。
それから、洗濯機そのものの掃除。
洗った服がなんとなく気になるときは、洗濯槽のほうが原因だったこともありました(笑)

6. 制汗シートや着替えは、本人の“道具”として渡す
ここで気をつけたのは、渡し方でした。
「臭いからこれ使いなさい」だと、たぶん一生使ってくれません(笑)
なので、部活バッグに黙って入れておきました。
汗ふきシートと、替えのTシャツを1枚。
そして、「部活のあと、これで拭いてから帰ったほうがラクやと思うで」とだけ言いました。
ニオイの話ではなく、快適さの話にしたんです。
これは意外とすぐに定着しました。
本人も、部活のあと自転車をこいで帰ると余計に汗だくになるのが、気になっていたみたいなんですよね。
あと、これは高校生になってからですが、制汗剤も自分で選ばせるようにしました。
ドラッグストアで「好きなの選んでいいよ」と言うと、ちゃんと自分で選ぶんです。
親が買ってきたものより、自分で選んだもののほうが確実に使うので(笑)
ここは「親が管理する」から「本人の身だしなみ」に渡していく作業だなと思っています。
7. 娘には、また別の気の配り方がいる
これは3人育てていて気づいたことです。
男の子と女の子で、ニオイの気にし方がぜんぜん違うんですよね。
中1の末っ子は、吹奏楽部で室内にいる時間が長いんですが、それでも夏はしっかり汗をかいて帰ってきます。
この子の場合、親が言うよりずっと前に、自分でものすごく気にしていました。
友だちに言われるのが怖いんだと思います。
なので、末っ子には「気をつけなさい」とは一度も言っていません。
そのかわり、洗面所に汗ふきシートを置いて、替えの下着とハンカチを多めに用意しておきました。
言葉じゃなくて、道具で支える感じです。
そのうち、「お母さん、あれもう1個買っといて」と自分から言ってくるようになりました。
それでいいと思っています。
ちなみに、大阪でひとり暮らしをしている長女は、この件については何も言わなくても完璧です(笑)
中学生のころは、洗濯物をためてお風呂場に置いておくような子だったんですけどね。
いつのまにか、勝手にちゃんとするようになりました。
おまけ。実は、いちばんの問題は夫でした
最後に、我が家の本当の話をひとつ。
子どものニオイをあれこれ気にしていたある日、ふと気づいたんです。
いや、うちで一番ニオイが気になるの、あなたやん、と(笑)
社長をしている夫は、毎日スーツで、外を歩き回って、会食もあって。
しかも、スーツって毎日洗えないんですよね。
「子どもに偉そうに言う前に、まず自分でしょ」と言ったら、めずらしくおとなしく聞いていました(笑)
いまは、帰ってきたらスーツをハンガーにかけて、風を通してから片づけています。
この背中を子どもに見せられるほうが、私が100回言うよりずっと効くなと思います。
思春期のニオイの話って、健康や清潔の問題みたいに見えて、実は「自尊心」の話だなと思うんです。
あの時期の子は、自分の体がどんどん変わっていくことに、本人がいちばん戸惑っていますから。
そこに親から「臭い」と言われるのは、けっこう残る出来事になってしまう。
だから我が家は、言葉ではなく、仕組みと道具でなんとかする方向に切り替えました。
玄関に洗濯かごを置く。
洗う場所を教える。
バッグにシートを1枚入れておく。
これだけで、うちのニオイ問題はだいぶ静かになりました。
そして何より、私が「言わずにすむ」ようになったのが大きかったです。
ちなみに、玄関の洗濯かごは今日もちゃんと使われています。
ただし、バッグは相変わらず廊下に置きっぱなしです(笑)
そっちはまた、別の戦いですね。
お互い、ぼちぼちいきましょうね♪
「自分のことは自分で」をどう渡していくかは、家事を手伝わない子の話にも書いたので、よかったら読んでみてください。
部活そのものでしんどくなっている場合は、「部活をやめたい」と言われたときの話もあわせてどうぞ。
