いちごです!
10月最後の土曜日、中1の次女が、吹奏楽部の練習のあとに、同じパートの仲よしの子の家へ寄った日のことです。
門限の夕方5時半をすぎても、帰ってこない。
LINEを送っても、既読がつかない。
電話をかけても、つながらない。
わが家は、約束の時間に連絡がないときだけ、スマホの位置情報を見ることにしています。
ところが、その位置情報も、夕方4時すぎから止まったまま、、、
外はもう真っ暗で、さすがに心配になってきたころ、相手のお母さんからLINEが届きました。
「○○ちゃん、うちに来てますよ!スマホの充電が切れちゃったみたいで、今から帰りますね」
、、、よかったぁ。
9月に、次女が初めてのお泊まりでお世話になったときに、ごあいさつのLINEを送っておいて本当によかったです。
帰ってきた次女に「○○ちゃんのスマホを借りて、電話してくれたらよかったのに」と言ったら、まさかの返事が。
「だって、お母さんの番号、覚えてへんもん」
え、、、?
次女のスマホは、お姉ちゃんのお下がりのiPhone 14 Pro。
電池の減りが早いのは知っていましたが、まさか親の番号まで覚えていなかったとは。
その夜、夜ごはんのときにこの話をしたら、高1の長男も「俺も、家族の番号は1個も言えんわ」。
夫まで「俺も、子どもらの番号なんか覚えてへんで」と、なぜか胸を張っていました(笑)
みんな、スマホの「お母さん」を押すだけですもんね。
そのとき、ふと思ったんです。
これがもし、大きな地震のときだったら?
平日の昼間なら、夫は会社、長男は高校、次女は中学校、私は家かスーパー。
大阪で一人暮らしをしている長女は、もちろん大阪です。
家族5人、見事にバラバラ、、、
調べてみたら、次の日の11月1日は、ちょうど災害用伝言ダイヤル「171」を練習で使える日でした。
これは、やるしかない(笑)
そんなわけで今回は、中高生と、大阪で一人暮らしの大学生がいるわが家が、災害のときの連絡方法について決めた6つのことを書いてみます。
「うちも、なんにも決めてない、、、」というママの参考になったら、うれしいです。

1. 家族の電話番号は、スマホの「外」にも書いておく
まずやったのは、いちばん簡単なことです。
家族全員の電話番号を、紙に書き出しました。
私、夫、長男、次女、長女の携帯番号。
それに、このあと書く171の「合言葉の番号」と、家族が集まる場所。
名刺くらいの大きさのカードにして、子どもたちは生徒手帳のあいだに、夫と私は財布に入れています。
次女は「スマホのメモに入れといたらええやん」と言いましたが、それだと、スマホの電池が切れたら見られません。
カードは、カバンの外から見えるところには入れないようにしました。
家族の番号を、知らない人に見られないようにするためです。
それから次女には、私の番号だけは覚えてもらうことにしました。
語呂合わせを考えて、いまはお風呂で毎晩となえているところです。
長男は「俺は、カードあるからええわ」と、覚える気ゼロです(笑)
2. 「急ぎは電話」は、災害のときだけ例外にした
わが家には、「本当に急ぐときは、LINEじゃなくて電話」「電話が鳴ったら必ず出る」というルールがあります。
このルールができたいきさつは、子どもがLINEを返さない話に書きました。
ところが、災害のときは、これが通用しないかもしれないんです。
大きな災害のときは、電話をかける人が一気に増えて、つながりにくくなります。
総務省の資料によると、東日本大震災のときは、携帯電話の通話がつながりにくい状態が長く続いた一方で、メールなどは比較的つながりやすかったそうです。
総務省も、急ぎでない電話や何度ものかけ直しは控えて、伝言サービスやメールを使うように呼びかけています。
そこで、災害のときだけは、順番を変えることにしました。
まずは、家族のLINEグループに「無事」とひと言送る。
LINEには、震度6以上の地震などの大きな災害が起きたときに「安否確認」が表示されて、「無事」か「被害あり」を友だちに知らせられる機能もあるそうです。
それがダメなら、171に伝言を入れる。
電話をかけるのは、そのあと。
つながらなくても、何度もかけ直さないこと。
そしてもうひとつ。
「災害のときだけは、既読スルー禁止」。
スタンプ1個でいいから、必ず返す。
長男に念を押したら、「さすがに、そのときは返すわ」と苦笑いしていました。
次女は「スタンプ1個でええなら、いつもと一緒やん」。
、、、たしかに(笑)
3. 171は「合言葉の番号」を1つに決めて、家族で試した
災害用伝言ダイヤル「171」、名前は聞いたことがあっても、使ったことがある人は少ないんじゃないでしょうか。
私も、48年生きてきて、一度も使ったことがありませんでした。
171は、電話番号を「宛先」のようにして、声の伝言を録音したり、聞いたりできる、NTTのサービスです。
使い方は、171にかけて、録音なら「1」、再生なら「2」。
そのあと、伝言を入れる電話番号を押して、案内のとおりに進めます。
携帯電話からもかけられますし、携帯電話の番号に伝言を入れることもできるので、家の電話がなくても大丈夫です。
大事なのは、家族で「どの番号に伝言を入れるか」を、1つに決めておくこと。
番号がバラバラだと、だれがどこに伝言を入れたのか、探しようがないんですよね。
わが家は、いちばん家にいることが多い私の携帯番号を「合言葉の番号」にしました。
そして、171には、練習で使える「体験利用日」があります。
毎月1日と15日(0時から24時まで)、お正月の三が日、防災週間(8月30日〜9月5日)、防災とボランティア週間(1月15日〜21日)です。
11月1日は、日曜日。
大阪の長女と、毎週電話をしている日です。
その夜、さっそく家族で試してみました。
まず私が、171にかけて「1」、そして合言葉の番号。
「お母さんです!家族みんな無事、いまは小学校にいます」と、練習の伝言を録音しました。
それを、大阪の長女に171で聞いてもらいます。
「聞こえた!お母さん、声がめっちゃ緊張してるやん(笑)」
伝言は、1件30秒まで。
長男は「30秒って、短っ」と言いながら、「長男、無事、部活のみんなと学校におる」と、10秒で終わらせていました(笑)
録音のあとは、「9」を押すと確定、「8」を押すと録り直しです。
次女は「自分の声が録音されるの、はずかしい」と「8」を2回押して、3回目でやっと確定していました。
夫は「会社の安否確認より、よっぽど簡単やな」と感心しきり。
1つの番号に入れられる伝言は、体験のときで20件まで。
実際の災害のときは、地域によって1〜20件と変わるそうなので、伝言は短く、必要なことだけにしようと話しました。
一度でも使っておくと、いざというときの「どうするんやったっけ」が、ぐっと減ると思います。
文字で伝言を残せる「災害用伝言板(web171)」もあります。
こちらは1件100文字までで、171と同じ体験利用日に練習できるので、家族のスマホにブックマークしておきました。
4. 公衆電話の場所と使い方を、子どもと確かめた

171を試していたら、次女がひと言。
「でも、スマホの電池が切れてたら、171にもかけられへんやん」
、、、するどい。
まずは、電池を切らさないこと。
私のバッグには、夫が買ってきたモバイルバッテリーが入っているので、家にあるもう1つも、子どもたちが出かけるときに持っていくことにしました。
それでもダメなときに頼れるのが、公衆電話です。
NTTによると、公衆電話は、電話が混み合ったときの規制を受けない「災害時優先電話」のひとつなんだそうです。
災害救助法が適用されるような大きな災害のときには、無料で使えるようになることもあるんだとか。
ところが次女は、「公衆電話って、使ったことない」。
ですよね、、、
私なんて高校生のころ、公衆電話にならんでポケベルに数字を打っていた世代です(笑)
公衆電話の場所はNTTのホームページで調べられるので、家のまわりと、学校のまわりの公衆電話を地図で確認しました。
そして次の日の夕方、近所の公衆電話まで、次女と2人で行ってみました。
受話器を上げて、10円玉を入れて、番号を押す。
次女は、お金を入れる前に番号を押して「あれ?」となっていました。
かける先は、練習中の私の番号です。
まだカードを見ながらでしたが(笑)
となりで私のスマホが鳴って、画面に「公衆電話」と出たときは、ちょっと感動しました。
停電のときは、テレホンカードが使えず、硬貨しか使えなくなるそうです。
それからは、次女の財布に、10円玉を何枚か入れておくようにしています。
ちなみに、110番と119番は、お金を入れなくてもかけられます(赤い緊急通報ボタンがある電話は、先にそのボタンを押します)。
5. 集まる場所は「家」と「その次」の2つ。実際に歩いてみた

次に決めたのが、家族が集まる場所です。
家が無事なら、家。
でも、家に入れないときのために、「その次」も決めました。
わが家の場合は、子どもたちが3人とも通った小学校です。
ここで私が初めて知ったのが、「避難場所(指定緊急避難場所)」と「避難所(指定避難所)」はちがう、ということでした。
避難場所は、まず命を守るために逃げる場所で、洪水や地震など、災害の種類ごとに決められています。
避難所は、家に戻れなくなった人が、しばらく過ごす場所です。
つまり、地震のときに逃げる場所と、大雨のときに逃げる場所が、同じとは限らないんですね。
集合場所にした小学校も、市のホームページで、どの災害のときの避難場所になっているかを確かめました。
国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」では、家のまわりの洪水や土砂災害などの危険を地図に重ねて見られて、市町村のハザードマップも探せます。
地図で確認したら、次は実際に歩いてみます。
11月1日の昼、長男は部活だったので、次女と2人で小学校まで歩いてみました。
、、、と思ったら、夫もついてきました。
でも、この秋「お父さん、無理」期の次女に気をつかってか、3メートルうしろを歩いていました(笑)
歩いてみると、地図ではわからないことに気づきます。
ブロック塀が続く細い道や、自動販売機の横を通ること。
長男と次女は自転車通学なので、登下校の途中に大きな地震が来たときのことも決めました。
まず止まって、自転車を降りる。
気象庁のページにも、街なかでは、ブロック塀がくずれることや、看板や割れたガラスが落ちてくることに気をつけるように、と書かれています。
そのあと学校と家のどちらへ向かうかは、学校からのプリントに決まりが書いてあったので、それに合わせることにしました。
6. 大阪の長女とは「ひとりで3日すごせるか」を確かめた
いちばん気になっていたのは、大阪で一人暮らしをしている長女のことです。
家族の近くにいれば駆けつけられますが、大阪だとそうはいきません。
171を試したあと、そのまま電話で、いくつか聞いてみました。
「部屋のまわりの避難所、どこか知ってる?」
「、、、知らん」
「部屋に、水ってどれくらいある?」
「2リットルのペットボトルが1本?あ、半分飲んでるわ(笑)」
、、、ですよね。
農林水産省のガイドでは、食品の家庭備蓄は「最低3日分〜1週間分×人数分」が望ましいとされています。
水は、飲み水と料理用で、1人1日3リットルがめやすだそうです。
3日分なら、水だけで9リットル。
半分のペットボトルでは、まったく足りません。
水は重いので、ネットで注文して、長女の部屋に直接届くようにしました。
レトルトのごはんや缶詰は、次の仕送りの段ボールに入れるつもりです。
ふだん食べるものを少し多めに買っておいて、賞味期限の近いものから食べて、食べた分を買い足す「ローリングストック」なら、一人暮らしでも無理なく続けられそうです。
それから、先月まとめた「困ったときの連絡先」の1枚に、部屋の近くの避難所と、171の合言葉の番号を書き足してもらいました。
最後に、長女からひと言。
「で、お母さんらは、どこ集合なん?」
「小学校」
「お父さんも、ちゃんと知ってるん?」
夫「今日、歩いてきたで、3メートルうしろを」
スピーカーにしていたスマホの向こうで、長女が大笑いしていました。
防災の話は、家族の「いま」を知る話だった
振り返ると、わが家で決めたのは、この6つです。
家族の電話番号は、スマホの外にも書いておく。
災害のときだけは「LINEと171が先、電話はそのあと」。
171の「合言葉の番号」を1つに決めて、体験利用日に試す。
公衆電話の場所と使い方を、子どもと確かめる。
集まる場所は「家」と「その次」の2つ決めて、歩いてみる。
一人暮らしの子とは、「ひとりで3日すごせるか」を確かめる。
やってみて思ったのは、防災の話をすると、家族の「いま」がよく見える、ということでした。
次女が、親の番号を覚えていなかったこと。
夫も、子どもたちの番号を1つも覚えていなかったこと。
長女の部屋の水が、ペットボトル半分だったこと(笑)
どれも、話してみなければ、知らないままでした。
わが家は、カレンダーの毎月1日と15日に「171」と書きこんだので、次の15日に、もう一度家族で試してみるつもりです。
みなさんのおうちでは、災害のときの連絡方法、決めていますか?
